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春先の宵の口。



街は大いに賑わっていた。



季節柄、新しい出会いが日本中のそこかしこで生まれてることだろう。



新入社員の歓迎会と思しき、サラリーマン風情の一団も、学生の集団も、浮き足立った様子で、雑踏を彩っているように感じる。



かくいう俺も、その一人だ。



サクラとの初対面を間近に控え、未だ見ぬサクラの姿をあれこれと想像しながら、タバコの吸い挿しをぼんやりと眺める。



暗い空に吸い込まれていくように立ち上る紫煙は、やがてふっと宙に掻き消え、見えなくなる。



きっと無くなってしまったわけじゃない。



拡散されただけ。



それでも、意識の中から消え、その存在について、忘れ始める。



今思うと…実に象徴的な様子に思えてならない。



人と人との“別れ”というのも、こうやって拡散されて密度が薄まる現象なのではないだろうか。












程なくして、サクラから連絡が入る。



携帯のバイブレーションに気づいて、通話を始める。



サクラ
「あっもう着きますよっ!ハルキ君、どの辺いるの?」




「おいっす。俺は○○の前でタバコ吸ってるよ。分かる?」



サクラ
「分かります(笑)私もたまにそこでタバコ吸いますし(笑)」




「あっそうなの?じゃあ、ここで待ってようか?」



サクラ
「はいっ!」



そういって、一度電話を切り、数分後にサクラはコンサバティブないでたちで俺の前に現れた。



ちょうど喫煙所に、それらしい人間が俺しかいなかったせいか、サクラはすぐに俺のことに気づいた。




髪は少し明るめだったが、それでも、意思の強そうな目をした、年の割りに大人びた印象のサクラ。



俺に気づき、緊張とも困惑ともいえないような表情を浮かべながら、ぎこちない会釈をする。



俺も同じような表情(をしていたであろう)で、会釈を返す。




「ちわっ」



サクラ
「お疲れ様~!結構待たせちゃいましたか?」




「いや、全然大丈夫っ…一服するかい?笑」



サクラ
「あっ大丈夫。後で吸うけど(笑)」




「ほいじゃ…行きましょうか?嫌いな食べ物ある?てか、その前にお腹空いてる?笑」



サクラ
「生のお魚がちょっと苦手かも…あっでもでも!めっちゃお腹空いてるから、今日はイケるかもしれないっ!笑」




「あははw無理しなくていいよっ」



きっとこれはサクラの気遣い。



もし、俺が予約してる店がそういう店だったらって…。



瞬時にそういう気遣いができる所に、サクラの職業と素養のマッチングを感じながら



改めて『素敵な女性だなぁ』と思った。



さて、ということで、場所を食事できる場所に移し、俺とサクラは並んで夜の街を歩き始める。



大きく書かれた【○○○横丁】の看板を潜り抜け、飲食店が立ち並ぶ界隈に足を踏み入れる。



その中で適当な店に入り、2名であることを店員に告げると、待たずに席に通される。



街中同様、店内もそこそも盛況だった。



俺とサクラは店の奥の半個室に通され、改めてサクラと向き合った。



お絞りを持ってきた店員に、




「とりあえず…生と…」



といってサクラを見ると



サクラ
「あっあたしも同じでっ!」



と飲み物を注意した。



その後、ビールが来るまでの間に2、3、食べ物を選ぶと、ビールの到着とともに、店員に食べ物の注文をした。



そして、キンキンに冷えた、ビールの取っ手を持つと




「じゃあ…とりあえず、花粉の季節の終わりに…乾杯っ!」



サクラ
「あははっ何それ~!!?笑…でも…乾杯lっ」



こつんっ



小さく衝突するジョッキ。



そして、始まりの合図。



こうして、春の夜に、慎ましく、、ささやかな新しい出会いの音が鳴り響いた。




つづく


****************


…このくらいの文量が一息でかける文章かもしれない(笑)



遅々として進まないのを申し訳なく思いつつ…



まぁせっかくの陽気ですんで、あんまりせかせかしないで、のんびり参りましょう(●^ω^)←お前がいうなw



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