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エンジンをかけてファミレスを後にする。ポップなBGMを流しながら、車は走る。夜風を切り裂きながら。街道を。東へ。海を目指して。

大体、30分~40分くらい、大体日付が変わるくらいに、海につくことになりそうだった。ナツキと僕は終始笑いながら、夜のドライブを楽しんだ。

窓を開けると、切り裂いた夜風の残滓は、僕とナツキの頬を撫でながら、車内を通り過ぎていく。

僕「両方の窓開けると、風が通っていくのが分かるなー」

ナ「あぁ!分かる(笑)風の通り道だねになってるね♪」

僕「あらっ…ナツキ詩人だねぇ~!」

ナ「あはは、有名な曲のタイトルだよ?多分ハルキ君も知ってるはず!」

僕「え?全然知らないんだけど・・・」

ナ「これだよ~♪」

といって、ナツキはある曲を口ずさんだ。

ナ「♪♪♪~♪♪♪~」

僕「…あっ!トトロ!?」

ナ「そう!知ってたでしょ?笑」

僕「へー、風の通り道っていうタイトルなんだ~」

ナ「みんな知らないんだよねー。うちの子どもが好きだから、調べちゃったんだけどね(笑)」

僕「そっかぁ~、なんか、ナツキに子どもいるってちょっと信じられないけど、その話聞くと、本当なんだねー(笑)」

ナ「なんで~?いるよ。こう見えてもうママ歴長いよ~(笑)」

僕「はは!…ナツキ、彼氏は?」

ナ「いないよ(ノε`*)」

僕「本当に?いそうだけどなー」

ナ「いや、本当にそれどころじゃないっていうか…」

僕「そっかぁ~。まぁそうなんだろうなー」

ナ「うん。だから、デート久しぶりで、ちょっとテンション上がってる(笑)」

僕「あはは!アフターとか、同伴とかしてるだろっ!」

ナ「えー!全然だよ~。仕事だもん。あれは(笑)」

僕「なんか…すごい優越感がどこからともなくやってきたんですが(= ´艸`)笑」

ナ「ははは(笑)ハルキ君、やっぱ、面白いよね~(笑)」

僕「そう?さぶいって良く言われるけど(笑)」

ナ「それがいいんじゃん!!」

僕「認めるんかい!そこ、否定してもいいんだよ?俺的には全然(´・ω・`)ショボーン」

ナ「あはは!そっか!ゴメンゴメン!」

そんな他愛もない話をしてると、湿った夜風に、潮の匂いが混じり始める。もう、10分ほどで海につくところまで来ていた。

海の手前でコンビニにより、ナツキは約束通り、僕にジュースを買ってくれた。僕はアイスコーヒーを選び、ナツキは午前0時を回る頃に、午後の紅茶を買った。

そして、海に到着して、殆ど人の気配のしない駐車場に車を停める。エンジンを止めて、車を降りる。ザザーンという波の音と風の音が街灯の少ない駐車場に響き渡る。

飲み物を持って、車を離れ、海から吹く湿った風を頬に感じつつ、浜辺に向かって歩き出す。浜辺に下りる時に、ナツキに手を貸す。自然と繋がれる手と手。

浜辺に下りてもそのまま手は繋いだまま。指を絡めるとしっかりと握り返してくれる。無言で歩いていても、波と風の音が耳に残り、そして、高鳴る鼓動音がとてもにぎやかで、静寂さを感じる事は無かった。

真っ暗な海を無言で歩く僕とナツキ。片手に飲み物を持ち、もう片方の手はしっかりと握られている。そのまま、水際の近くまで来て、歩みを止める。


ふと空を見上げると、満月に近い形の月。そして、月を半分くらい覆う明るく照らされた雲。アホ面でそれを眺める僕とナツキ。そして、しばらく月を無言で見ていると、ぼんやりながらも、沢山の星が漆黒の空を彩っていることに気付き始める。

ナ「星…いっぱいあるね。」

僕「…うん。」



僕「キレイだねー」

そういって、ナツキを見る。

ナツキもはにかみながら僕を見上げるようして見た。

目線が合う。暗さに目が慣れてきた僕は、月明かりに照らされたナツキの顔をまじまじと見つめる。白い肌。大きな目。風に揺れる前髪。整えられた眉山。高くないが、ツンと上を向いた鼻。そして、潤んだ唇。

そんなナツキの造形を冷静に見つめ、不意に、愛おしさがこみ上げて来る。

目が合ったのは、ほんの一瞬だったような気がする。すぐにナツキは照れながら目線を外す。

ナ「超、照れるね。あんま見ないで…笑」

僕「じゃあ…目を閉じちゃえば?笑」

ナ「…分かった。閉じちゃう(笑)」

そういってナツキは本当に目を閉じる。

僕は、ナツキの頭を手の平で支えるようにして、無言で顔を近づけて、ナツキに口づけを。

チュッ…

チュッ…

チュッ…

フレンチキスを、何回も。ナツキの唇がそこに実在するのかどうかを確かめるように。目を閉じたままのナツキ。そして、4回目に口づけをする時、

クチュ・・・

とナツキの唇に舌をねじ込むようにして、キスをすると、ナツキの唇が開かれ、その中から、柔らかくて甘い紅茶の香りがする、濡れたナツキの舌が僕の舌を出迎えてくれる。

僕はナツキの正面に立ち、腰を両手にまわして、支えるようにして、抱きながら下方向から、更に舌で愛撫を続ける。

クチュ…クチュ…んっはぁ…

唾液の絡まる音と、もれる息、互いの口を吸い合いながら、月に照らされた僕とナツキは、触れあい、絡み合う。さっきまで、やかましく聞こえた波と風の音はいつのまにか、ぼんやりと、遠くに聞こえ始め、僕とナツキの鼓動ばかりが耳につき始める。

こうして、僕らの深度と密度は加速度的に、増していった。

つづく

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