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2010.11.28
マナ[22歳/キャバ嬢]-開かれた閉塞感に包まれて-Vol.2
******************************
深夜の1時に合流を果たした僕とマナ。とりあえず、マナを助手席に乗せ、車を発進させる。
僕「マナ、飯くったぁ?」
マ「ん~食べてないけど、フルーツ食べた(笑)」
僕「あはは。ちゃんと飯食え(笑)」
マ「あんまり、お腹空かないんだよね~!焼肉なら食べるけど」
僕「~∑(゚Д゚ )!!…オネエサン、話しの流れが見えないんだが…(笑)」
マ「え?焼肉きらい?」
僕「いや、そういう話じゃなくてねっ…」
※後日、マナと焼肉屋に行ったのは言うまでもない(笑)
とりあえず、今日のところは、夜も遅いので、ファミレスかどこかにいこうか?って話になり、マナのナビに従い、車を走らせる。
10分ほどして、ファミレスの駐車場に車を停めて、2人で入店した。
駐車場から店に行くまで歩くわけだが、なぜか、異様に僕との距離を空けるマナ(笑)一緒に、同じ店に入るのに、3m以上離れて歩いている。
僕がちょっと距離を縮めようとすると、きっちりとその分だけ、距離を空けるマナ。まるでパーソナルスペース(常人よりもちょっと広め)を頑なに堅持する心持ちだ(笑)
まぁ、初対面なので仕方ないにしろ、これでは完全にビジネスモードと変わらないじゃないかっ!!と思ったが…
…(*'ω'*)......ん?
あっ!そうだった!今日は御用達で来てたんだった(ノε`*)テヘッ←可愛くない(笑)
ってことで、特に気にも留めずに、ガラガラの店内に入り、そのまま奥のコーナーにあるソファシートに腰を降ろす。向かい合わせで座り、改めて照明の下でご対面。
さて、相変わらず、警戒の色が濃いマナ(笑)キョロキョロと店内を見回しながら、じっと身を屈めている。そして、店内にもかかわらず、コートを脱ごうとしない。
ん~…
僕も話の取っ掛かりすらつかみずらいので、とりあえず、メニューを開いて、注文を聞きながら、会話を続ける。
マ「お腹空いてるの?」
僕「俺は、ちょっと空いてる(笑)…あっパスタ食いてぇ!」
マ「私もパスタにしよっかなぁ~」
こんな他愛もない話をしながら、メニューを決めて店員を呼んで、オーダーをする。店員が去って、また僕とマナのちょっとだけテンションの低い空気に戻る。
僕はそれを打開しようと…
僕「あっ!そういえば、これ、頼まれてたヤツ…」
といって、ゴソゴソっと袋を取り出す。
マ「あっ!ありがと~!!」
僕「結構高いの使うんだね~」
マ「アタシ、肌弱いから、すぐ肌荒れしちゃうんだよね~。いくらだった?」
僕「1万2千円也(笑)」
マ「たかッ!!ちょっと負けてよ~笑」
僕「Σ(・Д・ノ)ノ 俺が売ってるわけじゃないし!!(笑)」
マ「あはは!そっか(笑)はい!じゃあ、コレ。」
といってちゃんと現金を封筒に入れて用意しているマナ。
不思議ちゃんだけど、こういう風な気遣いが出来る所を僕はちょっとだけ好ましく感じながら、そのまま世間話を続ける。共通の話題を探していると、自然とマナのお仕事の話へ。←共通の話題なのかっ!って感じですが(笑)
すると、自分の話になると、本当によく話をし出すマナ。
お店であった話や、お客さんの話、ボーイさんの話、一緒に働いている友達の話。次から次へと色んな話をし始めるマナ。
途中で料理が届き、ご飯を食べながらもマナの話は続く。
マ「…そしたらね、何回通ったらヤラセテくれるの~?とか聞いて来るんだよ!!ね!キモイでしょ?」
僕「あはは!そういう人いるんだね~」
マ「いるよ~!オヤジなんてみんなそうだよ!だからね、じゃあ、100回通ったらいいですよ!って言ってやったの」
僕「まじかっΣ(・Д・ノ)ノ ?そしたら?」
マ「レイナちゃんは、高いな~って。あっ源氏名ね。」
僕「じゃあ、他の子にも聞いてるんだ?その人?」
マ「そうなの!それもまたキモいんだけどさぁ~!○○ちゃんって子にも同じこと聞いたんだって!笑」
僕「因みに、○○ちゃんは何回通ったら?」
マ「30回っていったんだって!笑」
僕「いや、それも結構な数だろっ!!笑」
マ「それが、もう10回以上通ってるんだよ~」
僕「げっ…頑張るねぇ~その人」
マ「でも、○○ちゃん、20回越えたら、お店止めるっていってた(笑)」
僕「…ひでぇ…(゚Д゚ )ウマー」
マ「だって、本当にキモいんだよ?笑」
僕「キモいキモいいうなって(笑)」
マ「いや、だって本当にキモいんだもん!ハルキにも見せてあげたいよ笑」
僕「アハハ!」
そんな感じで盛り上がった頃になると、料理も食べ終え、コーヒーを飲み終えていた。
ひとしきり、話を終えるとマナも満足したようにニコニコして、色々と僕に質問をしてくる。どんな音楽聞くの?とか、趣味は?とか彼女は?とか、仕事何してるの?とか。そういう話。
僕は丁寧に答えながら、マナのこともちょっとずつ聞いていく。コーヒーをお替りしながら、ちょっとずつお互いのことを知っていく時間だった。そして、ちょっとずつお互いの間の壁が取り除かれていく時間でもあった。
そういう時間を経て…
3時ちょっと前くらいに店を出る頃、手こそ繋ぎはしないが、僕とマナは肩が触れ合うくらいの距離で並んで一緒に店のドアをくぐって外に出た。
3月の終わり。吐くまだ息がちょっと白くて、手を顔のに持ってきて、息を吹きかける仕種をする。僕に習ってマナも同じような仕種をしていた。
チラっと横を見ると、マナもこっちを見てる。 無言で、手を差し出してみる。 …目線を逸らして…ちょっとしてから、恐る恐るマナも僕の手を繋いできた。僕はマナを手を握り締め、車に向かって歩き出した。
つづく
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深夜の1時に合流を果たした僕とマナ。とりあえず、マナを助手席に乗せ、車を発進させる。
僕「マナ、飯くったぁ?」
マ「ん~食べてないけど、フルーツ食べた(笑)」
僕「あはは。ちゃんと飯食え(笑)」
マ「あんまり、お腹空かないんだよね~!焼肉なら食べるけど」
僕「~∑(゚Д゚ )!!…オネエサン、話しの流れが見えないんだが…(笑)」
マ「え?焼肉きらい?」
僕「いや、そういう話じゃなくてねっ…」
※後日、マナと焼肉屋に行ったのは言うまでもない(笑)
とりあえず、今日のところは、夜も遅いので、ファミレスかどこかにいこうか?って話になり、マナのナビに従い、車を走らせる。
10分ほどして、ファミレスの駐車場に車を停めて、2人で入店した。
駐車場から店に行くまで歩くわけだが、なぜか、異様に僕との距離を空けるマナ(笑)一緒に、同じ店に入るのに、3m以上離れて歩いている。
僕がちょっと距離を縮めようとすると、きっちりとその分だけ、距離を空けるマナ。まるでパーソナルスペース(常人よりもちょっと広め)を頑なに堅持する心持ちだ(笑)
まぁ、初対面なので仕方ないにしろ、これでは完全にビジネスモードと変わらないじゃないかっ!!と思ったが…
…(*'ω'*)......ん?
あっ!そうだった!今日は御用達で来てたんだった(ノε`*)テヘッ←可愛くない(笑)
ってことで、特に気にも留めずに、ガラガラの店内に入り、そのまま奥のコーナーにあるソファシートに腰を降ろす。向かい合わせで座り、改めて照明の下でご対面。
さて、相変わらず、警戒の色が濃いマナ(笑)キョロキョロと店内を見回しながら、じっと身を屈めている。そして、店内にもかかわらず、コートを脱ごうとしない。
ん~…
僕も話の取っ掛かりすらつかみずらいので、とりあえず、メニューを開いて、注文を聞きながら、会話を続ける。
マ「お腹空いてるの?」
僕「俺は、ちょっと空いてる(笑)…あっパスタ食いてぇ!」
マ「私もパスタにしよっかなぁ~」
こんな他愛もない話をしながら、メニューを決めて店員を呼んで、オーダーをする。店員が去って、また僕とマナのちょっとだけテンションの低い空気に戻る。
僕はそれを打開しようと…
僕「あっ!そういえば、これ、頼まれてたヤツ…」
といって、ゴソゴソっと袋を取り出す。
マ「あっ!ありがと~!!」
僕「結構高いの使うんだね~」
マ「アタシ、肌弱いから、すぐ肌荒れしちゃうんだよね~。いくらだった?」
僕「1万2千円也(笑)」
マ「たかッ!!ちょっと負けてよ~笑」
僕「Σ(・Д・ノ)ノ 俺が売ってるわけじゃないし!!(笑)」
マ「あはは!そっか(笑)はい!じゃあ、コレ。」
といってちゃんと現金を封筒に入れて用意しているマナ。
不思議ちゃんだけど、こういう風な気遣いが出来る所を僕はちょっとだけ好ましく感じながら、そのまま世間話を続ける。共通の話題を探していると、自然とマナのお仕事の話へ。←共通の話題なのかっ!って感じですが(笑)
すると、自分の話になると、本当によく話をし出すマナ。
お店であった話や、お客さんの話、ボーイさんの話、一緒に働いている友達の話。次から次へと色んな話をし始めるマナ。
途中で料理が届き、ご飯を食べながらもマナの話は続く。
マ「…そしたらね、何回通ったらヤラセテくれるの~?とか聞いて来るんだよ!!ね!キモイでしょ?」
僕「あはは!そういう人いるんだね~」
マ「いるよ~!オヤジなんてみんなそうだよ!だからね、じゃあ、100回通ったらいいですよ!って言ってやったの」
僕「まじかっΣ(・Д・ノ)ノ ?そしたら?」
マ「レイナちゃんは、高いな~って。あっ源氏名ね。」
僕「じゃあ、他の子にも聞いてるんだ?その人?」
マ「そうなの!それもまたキモいんだけどさぁ~!○○ちゃんって子にも同じこと聞いたんだって!笑」
僕「因みに、○○ちゃんは何回通ったら?」
マ「30回っていったんだって!笑」
僕「いや、それも結構な数だろっ!!笑」
マ「それが、もう10回以上通ってるんだよ~」
僕「げっ…頑張るねぇ~その人」
マ「でも、○○ちゃん、20回越えたら、お店止めるっていってた(笑)」
僕「…ひでぇ…(゚Д゚ )ウマー」
マ「だって、本当にキモいんだよ?笑」
僕「キモいキモいいうなって(笑)」
マ「いや、だって本当にキモいんだもん!ハルキにも見せてあげたいよ笑」
僕「アハハ!」
そんな感じで盛り上がった頃になると、料理も食べ終え、コーヒーを飲み終えていた。
ひとしきり、話を終えるとマナも満足したようにニコニコして、色々と僕に質問をしてくる。どんな音楽聞くの?とか、趣味は?とか彼女は?とか、仕事何してるの?とか。そういう話。
僕は丁寧に答えながら、マナのこともちょっとずつ聞いていく。コーヒーをお替りしながら、ちょっとずつお互いのことを知っていく時間だった。そして、ちょっとずつお互いの間の壁が取り除かれていく時間でもあった。
そういう時間を経て…
3時ちょっと前くらいに店を出る頃、手こそ繋ぎはしないが、僕とマナは肩が触れ合うくらいの距離で並んで一緒に店のドアをくぐって外に出た。
3月の終わり。吐くまだ息がちょっと白くて、手を顔のに持ってきて、息を吹きかける仕種をする。僕に習ってマナも同じような仕種をしていた。
チラっと横を見ると、マナもこっちを見てる。 無言で、手を差し出してみる。 …目線を逸らして…ちょっとしてから、恐る恐るマナも僕の手を繋いできた。僕はマナを手を握り締め、車に向かって歩き出した。
つづく
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