FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
******************************





僕とユキが帰省して、東京に帰ってきた日、僕とユキはそのまま新宿で別れて、帰路に着いた。僕が一人暮らしをしてるアパートに帰ると、お袋から連絡が入った。

僕「お、おうどうした~?今さっき帰ってきたとこ。色々ありがとね。」

お袋「あら。良かった。たいしたお構いもできなくてってユキちゃんに言っといてね~」

僕「うん。めちゃめちゃ楽しかったって言ってたよ。」

お袋「あら、そう。良かった。あの、ユキちゃん忘れ物したみたいなんだけど…」

僕「何忘れてったの~?」

お袋「手帳みたいなのよ~。ハルのウチの送っておくから、渡しといてくれる?」

僕「わかった~」

その日のうちに、ユキにそのことを伝えると、ユキは一瞬言葉を失った。

そして、

ユ「…じゃあ、届いたらお願いします…」

とだけ言った。


その時は特に気にしないで、いたが、翌々日に、小包で届いたユキの手帳を手に取ったとき、ユキのその時の応対が気になりだして、そして…僕の中でどす黒い悪意が芽生えた。

何気なく、手帳を開き、パラパラとページをめくる。





正直、みなきゃ良かった。そう思った。
見た俺が悪いとも思った。
バカだった。ユキを信じていれば良かった。

そうしたら、そうしたら…

裏切られてることに気がつかないで済んだのに。


日記をみる限りでは、相手は、バイト先でユキと仲のいい友達A子の彼氏のB男。

A子との仲が上手くいかない相談をB男からされていたユキは、B男の話を聞いてるウチに段々とB男が可愛そうになり、慰めたり、励ましたりしている内に、B男に感情移入をしてしまったユキはBと関係を持っていた。


人に対して、愛情がいっぱいのユキ。その経緯が、あまりにもユキらしくて、ユキのそんな所が大好きだった僕は、ちょっと笑ってしまった。

ただ、もう、ユキと前のように付き合っていくことができないことが無性に悲しくて、泣いてもいた。


1週間後、ユキに手帳を渡す時に、

僕「これ。中、見ちゃった…。ごめんな…。」

といって渡した。ユキは

ユ「そっか…。」

と言って受け取った。

ユキは僕に何度も謝ったが、別れたくないというようなことは言わなかった。ユキなりの、侘びの気持ちが良く伝わってきた。それから、しばらくして、ユキと別れた。


その後、僕らは友達…のようには戻れなかった。でも互いの誕生日にメールを入れあったり、アドレスが変わる度に連絡先を交換し合っているようにして、細々とした関係を続いていた。







ベッドで寝そべるユキを見た。

性器を露にしながら、顔を手で覆い、肩で息をしながら、ベッドに体を投げ出しているユキ。あれから、何度も僕の知らない男に抱かれているであろうユキ。

婚約をしたユキとこうして、体を交える行為は、数年前に僕がユキに抱いた嫌悪感がそのまま自分に覆いかぶさってくる行為のようにを感じた。


僕の凝視するような視線に気付いたユキは、

ユ「やだぁ~ハル、そんなに見ないでー笑」

僕の感情の迷走など、どこ吹く風で、アッケラカンと言った。

僕「…」

黙っていると、ユキは続けた。

ユ「ハル…の欲しい…入れて…」

僕は、明らかに苛立ちを覚えた。ユキの節操の無さに。貪欲さに。蔑みに近い感情が沸き起こってきたのを感じた。その怒りの捌け口を僕はユキに求めた。

ユキの側に詰め寄り、僕はガバッとユキの両足を掴み広げた。

婚約をしているくせに、昔の男に、ぬるぬる濡らしているま○こに、チンコを入れて欲しいと哀願する、この淫乱な女を僕は敢えて荒々しく扱った。

そして、何も言わずに、何もつけずに、僕のチンコをユキの中に押し込んだ。

ユ「んっん!っ~…あ~…気持ちいい…」

僕「…」

ユ「…んっ…んっ…もっと奥まで入れて…」

クッチョ…クッチョ…と淫靡な音が撒き散らされている。

僕「ユキずいぶん、いやらしい音させてない?」

ユ「…んっ…だって…気持ちいい…」

僕「婚約してるのに、いいの?ホラ?ホラ?」

ユ「…そんなこと言わないで…んっ…んっ…」


僕はユキの気持ちも考えずに、自分の感情のままに言葉を吐き、怒りを腰のグラインドに乗せてユキを突いた。


そんな劣情に駆られている僕をユキは、やさしく包むように僕の首に両腕を絡めてくる。まっすぐに僕をみて目を潤ませながら

ユ「…キスして…」

と言う。僕は言われるがままにユキに唇を重ね、下を絡めながら、腰をクネクネと動かす。

ユ「んっふっ…んっフッ…」

と息を詰まらせながら、キスを続ける。唾液を吸いあうような荒らしいキス。そして、唇が離れると僕は上体を起こして、ユキの骨盤の辺りを持ち上げるようにして、掴む。

そのまま、下から突き上げるようにユキに深々と挿しこむ。

ユ「あんっ!…ぁっ…んっ!…」

ユキからもれる声が弾み出す。僕が深く挿しこむ度にユキの息が詰まったように、息を呑む。そして、抜きながらユキも息を吐き出す。

ユ「んっ…はぁぁぁ…んっ…ハァァ…」

段々とペースが早くなる。

ユ「…んっはぁ!んっはぁ!」

更に。

ユ「んっ!んっ!…んっ…んっ!」

ユ「んっんっんっんっんっんっんっ!!!」

僕「ユキ、逝くよ。」

ユ「はぁぁんっ!んっ、うん。んっハァハァ、このままで…んっいいよ…」

僕「うん…分かった…」


そして、そのまま突きまくり、そして、体を波打たせる。


そして、ググゥ…とユキの中に押し込む。
ビクンっ!!!ビクンッ!!!

頭が電気が走り、麻痺したみたいな感覚が訪れた。

ユ「はぁっ…っぅ…は、ハル…ありがと…」

僕がユキの中で放出してる間、ユキは両手両足を僕に絡みつかせながら、ギュっと僕にしがみつきながら、ユキが耳元で呟いた。

麻痺してる頭じゃ意味が分からない。

思考停止して、快感に身をゆだねた僕は何も答えられない。


ハァ…ハァ…ハァ…

ユキに上から覆いかぶさったまま、肩で息をする僕。

ユキは僕を抱きしめるようにして、僕の頭を撫でる。

チュポっとユキからチンコを引き抜き、ゴロンと体を反転させて、ユキの隣に寝そべる。

3分…?5分…?くらいして、ボーっとしてから、頭に感覚が戻ってくると、僕はユキに向き直った。ユキも虚ろな目で僕を見る。汗ばんで、化粧が落ちかけているユキがキスをせがむ。


儀式的に、フレンチキスをする。

チュッ

唇が触れる程度に。

…すぐに唇を離して、僕は言う。

僕「ユキ、何?最後のありがとう…って?」

ユ「…うーん…わかんない(笑)」

僕「は?(笑)」

ユ「うーん…、こんなユキとまたエッチしてくれてありがとうって意味かな?笑」

僕「なんで?俺、全然優しくなかったろ?」

ユ「うん。強引な感じがした(笑)」

僕「お礼なんか言われる筋合いないじゃん…」

ユ「っていうか、優しくないっていうか…ハルっぽくなかったって感じ。」

僕「…」

ユ「でも多分、ユキがいけないんだよ…ね?」

僕「…」

ユ「昔ハルをいっぱい苦しめてしまったから。」

僕「…」

ユ「それでも、ハルは抱いてくれた。だから、ありがとうって…(笑)」

僕「…ハハハ…変なヤツ…(笑)」

ユ「変かな?でも、本当にそう思ってるよ。ハル。ありがとう。またこんなユキとエッチしてくれて…」


ユキを見てられなくなった。熱いものがこみ上げてきたからだ。

すかさず、僕は反対側に寝返りを打った。

寝返りを打つと、すぐに、涙が頬を伝ってこぼれてきた。

…肩が震えてしまった。
ユキも気がついたらしく、おでこを僕の背中にピトってつけてきた。

ユ「ハル…ごめんなさい…」

ユキの呟きが僕に感極まらせた。

僕は嗚咽してしまった。

ゔゔゔ…

肩を小刻みに震わせてしまう。ユキは何も言わずに、僕に温もりを与え続けてくれる。


僕は、自分がユキをまだ許していなかったことを、僕はここにきて初めて気がついた。

ユキは自分が許されていないことを、直感的に分かっていた。

そして、僕は自分がしたユキの手帳を盗み見るという行為を許されていないと思っていた。

でも、ユキは僕の取った卑劣な行為をとっくの昔に許していたことを知った。


ユキが自分で僕の欲望のはけ口になることで、僕の気持ちを解き放つことを意図して、こういう行為に及んだかどうかは別として、それでも、結果的に、そうなった。

ずっと昔に封じ込めて、とっくに終わったことにしていた物語に、ようやくきちんと終止符が打てる気がした。


しばらく、泣いて、落ち着くと、

ユ「ハルが泣いてるの初めてみた(笑)可愛い~!」

とユキが茶化した。

僕「うっせー!」

そう言って、仕返しに、キスをした。
メッチャ優しく。そのまま、ユキを押し倒す。舌が絡まり、腕が絡まり、足が絡まり、僕らは絡まる。

さっきとは全然違うエッチ。

ユキを初めて抱いた時みたいなエッチ。
いっぱいキスして、いっぱい労わり合うエッチ。
そんな蜜月のようなとろけるような愛情の交換を終え…


僕とユキは昔みたいに裸のまま寝転がって、腕枕しながら、

お互いに、

「今更だけどさー」
「本当に今更なんだけどね~」

と何度も言いながら、「今更話」をしていく。

あの時、言えなかった言葉
伝えられなかった悲しみ。
行き場の無い怒り。
吐き出せなかった思い。


そんな話を、ケタケタ笑いながら、2人で話し込んだ。


…今更だから、言える話は、今になれば些細なことだったりする。

でも、そんな些細な事がこの世の全てだった頃もある。

そんな時期を共に過ごした僕とユキが2人で共有しているセピア色した苦々しい思い出は…

夜が白み始める頃になると、すっかり彩りを帯びていた。



おしまい

******************************

関連記事
Secret

TrackBackURL
→http://halunote3.blog22.fc2.com/tb.php/86-1b4b09c3
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。