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乾杯をした後、ゆっくりとした時間が流れる。ちょっとずつミチエといる時間が長くなるにつれ、僕とミチエの空気は一体化し始め、居心地のよい空間が形作られていく。

初めて会った者同士ではあったが、僕もミチエも部屋の中でとてもくつろげる間柄になれていた。そしてミチエが言った。

ミ「ねぇ、このパソコン借りてもいーい?」

僕「「いいよー。どうしたん?」

ミ「ちょっと今度の研修の宿取らんといけんげん。」

僕「そっかぁ~。じゃあ、どうぞ~」

そういって僕はデスクを譲り、ベッドに移動をする。ミチエはPCを起動してカチャカチャと操作を始めた。僕はカバンから読み途中の本を取り出し、ベッドにゴロンとしながらページを開く。

…4時間程前もこうして部屋で本を読んでいたのを思い出した。まったく同じ体勢でダブルベッドの少し左よりの位置に、枕を背もたれにしながら。

ただ、そこから見える風景は、4時間前は無機質なPCとデスクが備え付けられているだけだったが、今はとても華やかな彩りが添えられているように感じた。

そんな僕の情緒的な気持ちをつゆ知らず、ミチエは独り言とは思えないボリュームの音量で「あー」だ「こー」だと言っている。

ミ「あっそうや!!」

とミチエが突然言った。僕も本から視線を切り顔を上げて、、

僕ん?どうした?」

って聞くと、

ミ「何が?(´・ω・`)」

とキョトンとしてやがる(゚Д゚ )ウマー!!明らかに、人に話しかけているような【独り言】を言ってたことに気付いてすらいやしないミチエなのでした(´;ω;`)まぁ、そんな彼女を、メッチャ愛くるしく感じてしまう僕は、多分女の子に振り回されるタイプなのもかもしれないですが(笑)


まぁそんなこんなで僕は本を読み、ミチエはPCを。しばらくしたら、ミチエがまた

ミ「あーー!!!しまった!!!」

と大きな声を出す。又かっ…(-"-;) チッと思って無視してると、今度はどうやら僕に話しかけていたみたいで(笑)

ミ「あっ!!!明日までにやらんといけんことがあったんやった!!!」

と結構泣きそうな声を出すミチエ。

僕「え?仕事?」

ミ「うん。明日までにチラシ作らんと~。ていうかー、もう3日前くらいから言われとってんっあははっ!!笑」

僕「まじかー。そりゃそろそろ作らないとまずいなぁ~笑」

ミ「あっでも殆どできとるんよ」

といってミチエは自分のバックの中をガサガサして、紙を取り出して、そのチラシを見せてくれた。

僕「…おぉぉ~!!!上手い!!!。゚+.(・∀・)゚+.」

と素直に感動しながら、それが結構マジで上手で、絵心がまったく無い僕なんで、尊敬をしてしまったりして…(笑)

ミチエもそういうのが得意なせいか、それほど苦にしている様子も無く、ミチエはまたデスクでカリカリとチラシの作成に取り掛かり始めた。

また「あー」だ「こー」だと独り言とは思えない音量でなにやら言葉を発しながらミチエのクレパス(?)は進む進む(笑)

そんなミチエの小さくて、華奢な後姿を見ながら、見た目がとっても派手でキャバ嬢みたいなのに、こうやって仕事終わってからも一生懸命仕事してるミチエの姿は、ひた向きで、まっすぐで、綺麗だと思った。

そして、僕はミチエの邪魔をしないように、視線を本に戻し、ロシア文学の世界に浸っていく。

…静かな部屋の中で、クーラーのファンの音と、ミチエのペンを走らせる音がこだましていた。僕とミチエ。同じ空間を共有しつつ、お互い全然違うことをする。それは、すごく懐かしい雰囲気というか、心地よい空気というか、とても穏やかな時間というか、僕はそういったものを感じながら、それら、雰囲気と空気と時間が入り混じった何か得体の知れないモノの中に溶け込んでいく感覚を感じていた。



つづく

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